第一楽章 「 超える 」
(。・_・。)2kさまブログ『Wardrobeの宝物』/「Back Seat Love」より
「躁と鬱」が交互にやってくるような不安定な学生時代・・・・・
『音楽』に対する切ない思いを謝恩会にてご披露しました。
3楽章のソナタ形式になっています。
―――第一楽章―――
『超える』
突如として恐怖の時はやってきたのです
無心に鍵盤を叩く
不透明に重ねられた
音 音 音・・・
――母さまは あたくしがショパンを弾くのが お好きなの――
だから あたくしは
今日もショパンを弾くのです
でも あたくしが本当に弾きたいのは
ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シの「ラ」の音ばかりの
23ページのソナタなのです
そうして あたくしの指は
みるみるうちに長くなっていって
10の指で
100の鍵盤を
いっぺんに叩いた
そのとき
あたくしは
音を超える