あなたは今も まっすぐに見つめながら
時には 照れたようにはにかみながら 話しかけるわ。
まるで―――何も 無かったかのように。
聴こえないのね。
あたしの悲鳴が
気づかない!?
あたしのため息・・・・・
信じてるわけじゃないよ。
不実なすけべ野郎!
悲しいよ。
淋しいよ。
きらいなのよ。
それなのに―――
今宵もまた溢れさせてしまう
開かされた肉体から
おびただしいまでの透明なる液体を。
きらいなのよ!
きらいなの。
きらいなのに
きらいなのに
きらいなのに
――― ん!?
何でもないわ。
そう。
何でもないのよ。
/ ichigonotsukikage